パソコンが普及した時代になんで万年筆かと思いますか?
手書きの文字を見ることは、
日常生活ではほとんどなくなりました。
メールやSNSでのやりとりが多くなっています。
携帯のメールを打つ指の動きなんて、
ものすごく速い人がいますよね。
パソコンの文字入力も、ブラインドタッチで、
マシンガンのような速さでキーをたたいている人がいます。
わたしは、見とれて、
「すごいなー!」って思ってしまいます。
ついつい、キーボードがかわいそうと思うのは、
わたしだけでしょうか?
■デジタル文字の特徴
メールにしてもSNSにしても、自分で書いた文字を、
同時に多くの人に届けることができるのは、
大きなメリットですね。
でも、その大きなメリットも、使い方次第では、
大きな迷惑にもなったりします。
メールのやりとりで、伝えたい意図がうまく伝わらず、
相手にいやな思いをさせたことはありませんか?
便利なメールも万能ではないということです。
まちがいなく内容を伝えたい、確認したいときには、
電話もしたりしていませんか?
そういう心遣いが、ネット社会には必要なものだと思います。
■手書き文字の特徴
手書きのものを目にするのは、電話のメモが多いかもしれません。
でも、電話のメモもそう多いわけではありません。
手書きのメモを見たときに、
いろいろ感じることがあります。
それと、近くでそのメモを取っているときの、
ペンの持ち方も気になったりします。
幼稚な文字がけっこう多いんです。
そうすると必ず思うんです。
「自分は、きれいな文字が書きたい。」
父親が、年賀状を手書きで書いていました。
筆を使って書いているのですが、
きれいな字を書いていました。
文字を見るだけで、「いいなー」って思ってしまいます。
■手書き文字の持つ力
日常的に、筆を使うチャンスはそうはありません。
そこで、万年筆が登場するわけです。
ペン先が硬いと、紙の上をスムーズに動いてくれません。
適度な筆圧を工夫しなければなりません。
鉛筆で書くように書いたのでは、
万年筆の意味がありません。
書道でも、習いました。
筆の持ち方、動かし方、それに姿勢がとても大切です。
字を書くという行為が、精神修養のように思えます。
そうですね。
書いた文字に人柄が表れてしまいます。
きれいな字もよいのですが、
味のある字というのもあると思います。
万年筆という、最近ではますます登場することが減った
筆記用具で書かれた文字は、
見ればすぐにわかってもらえるでしょう。
それだけでも、価値があると思うのです。
デジタル文字が大勢だからこそ、
その価値が高いのです。
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